中央に黒い点があり、ドームの様にもりあがって、皮膚の下にしこりが触れます。時々、臭い匂いがする時もあります。
感染を起こすと、その周りまで赤くなり、痛みも生じます。
原因は、皮膚の一部が陥入して嚢腫を形成するためと言われています。
治療:炎症があるときは、抗生剤の投与や、切開して膿を排出する必要があります。
炎症がない場合は、局所麻酔での手術(日帰り手術)にて、嚢腫を摘出します。
手術方法について:大きく分類すると黒い点を含めて紡錘形に切開をしてとる方法と中心をくりぬいて切除するくり抜き法があります。当院では主に紡錘形切開法を行っております。理由として、確実に切除が可能であること。万が一違う腫瘍であっても、直接見て切除を行うことができるために安全な治療が行えます。止血が確実に行えるために、手術後の皮下出血による青あざや腫れを最小限にすることができます。そして、粉瘤を切除した部分に凹みが生じますが、皮膚の下で周囲の組織を寄せてくることにより修正することが可能です。
こちらの方法は腫瘍の直径ぐらいは切る必要があり、くり抜き法より切る長さは長くなりますが、上記のメリットとともに、形成外科医専門医が皮膚の各層をきちんと縫合する技術により、きれいな傷跡に仕上げることができます。
手術時間は大きさにもよりますが、20分前後です。